気象予報士の自習室

秋田在住の気象予報士が空や天気について色々書いてます。

【気象庁】予報区分にみられる北海道の広さ

 今回は、北海道の広さを気象庁の区域分けから実感したことをシェアします。

 

導入

まず、気象庁の気象警報・注意報や天気予報の発表区域について読んでみましょう。

 天気予報は、各都道府県をいくつかに分けた一次細分区域単位で発表します。また、警報や注意報は、二次細分区域単位で発表します。このページに掲載している「気象警報・注意報や天気予報の発表区域の図」は、これらの細分区域の境界を地図上で示したものです。

 一次細分区域とは、府県天気予報を定常的に細分して行う区域です。気象特性、災害特性及び地理的特性により府県予報区を分割しています。

 二次細分区域とは、気象警報・注意報の発表に用いる区域です。市町村(東京特別区は区)を原則としますが、一部市町村を分割して設定している場合があります。

 市町村等をまとめた地域とは、二次細分区域ごとに発表する気象警報・注意報の発表状況を地域的に概観するために、災害特性や都道府県の防災関係機関等の管轄範囲などを考慮してまとめた区域です。

気象庁 | 気象警報・注意報や天気予報の発表区域

ここまでをざっくり言うと、

  1. 気象庁気象庁オリジナルの区分を定めている

  2. 警報注意報は天気予報より詳しく発表

  3. 警報注意報はキホン市町村単位で発表

というのをアタマに留めておいてください。

気象予報士試験には、ある程度の土地勘が必要になります。これから気象予報士試験を受けようという人はぜひ上の引用のリンクをのぞいてみて下さい。

 

本題・北海道は県7個分!?

さて、上の引用文に

天気予報は、各都道府県をいくつかに分けた一次細分区域単位で発表します。

とありましたが、言い方を変えられれば、「いくつかの「一次細分区域」をまとめた単位として都道府県がある」となります。この場合の都道府県のことを、気象庁府県予報区と定めています。そしてさらに、いくつかの府県予報区のまとまりとして地方予報区があります。

僕の住む京都市の場合、

  • 地方予報区:近畿地方
  • 府県予報区:京都府
  • 一次細分区域:南部
  • 二次細分区域:京都市
  • 市町村等をまとめた地域:京都・亀岡

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https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know /saibun/kyoto.pdf

となり、府県予報区は「京都府」という一つの府県予報区が割り当てられています。

ところが、北海道の場合は事情が大きく異なり、

  1. 宗谷地方
  2. 上川・留萌地方
  3. 石狩・空知・後志地方
  4. 網走・北見・紋別地方
  5. 釧路・根室・十勝地方
  6. 胆振・日高地方
  7. 渡島・檜山地方

と、7つもの府県予報区に分かれています。「都道府県予報区」という呼び方なのは個の為でしょうか。北海道という呼び方は、地方予報区:北海道地方として登場します。ですから、

 
例1:札幌市
  • 地方予報区:北海道地方
  • 府県予報区:石狩・空知・後志地方
  • 一次細分区域:石狩地方
  • 二次細分区域:札幌市
  • 市町村等をまとめた地域:石狩中部

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https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/saibun/sapporo.pdf

 
例2:稚内市
  • 地方予報区:北海道地方
  • 府県予報区:宗谷地方
  • 一次細分区域:宗谷地方
  • 二次細分区域:稚内市
  • 市町村等をまとめた地域:宗谷北部

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https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/saibun/wakkanai.pdf

 

というようになります。

北海道の府県予報区が上記の7個、一次細分区域が16個という数字は覚えておいて損はない気がするので覚えておこうと思います。京都府の府県予報区1個、一次細分区域2個に比べるとびっくりするほど多い。

参考

気象庁 | 気象警報・注意報や天気予報の発表区域