TEMPESTAS | 気象予報士の勉強部屋

気象予報士としてスキルアップするために、勉強したことを紹介していきます。間違っている点などございましたらコメントなどで指摘してくださると嬉しいです。

淀川水系・建設中の川上ダム見学記録

2018年11月14日に行われたダム工学会主催のWith Dam☆Night in KIZUGAWAに参加させていただきました。

その一部として行われたスペシャルツアーにて、2022年度の完成を目指して事業が進んでいる川上ダムを見学させていただきました(一部2023年完成予定と書かれているサイトもありましたが)。その時の様子を写真を交えながら紹介します。

川上ダムの概要

所在地 三重県伊賀市
河川名 淀川水系木津川支川前深瀬川
型式 重力式コンクリートダム
ゲート 高圧ラジアルゲート×1 門、ジェットフローゲート×2門
堤高・堤頂長 84m・334m
総貯水容量 3,100万m3
管理者 水資源機構
本体着工/完成年 2023年(予定)
ランダム情報 川上ダムが建設される伊賀市は伊賀流忍者発祥の地。忍者の日である2月22日に「忍者市宣言」を行い、忍者を活かした観光誘客とまちづくりに力を入れている。ダムの上流域には藤原千方と四鬼の伝説が残っており、忍者の原型と言われている。
こだわり技術 ・ダムのストックマネジメント(長寿命化対策)として必要な容量を日本で初めて導入する。
・川上ダムができる伊賀地域では、国の特別天然記念物オオサンショウウオが生息しており、この保全にも力を入れている。

 川上ダム:水資源機構

 

まず、移動のバス車内でパンフレットなどが入った封筒をいただきました。 

f:id:marugaricut:20181117113808j:image

マニア歓喜のダムカードが2枚同封されていました。建設中のダムの中には建設の進行具合に応じて違うデザインのダムカードを配布しているようで、川上ダムでも配布予定のようです。

工事現場では、見学用の足場というか、見学台が整備されていました。
f:id:marugaricut:20181117113825j:image

パノラマビュー。左が上流側、右が下流側。

f:id:marugaricut:20181117113859j:image

画期的で驚いたのは、iPadを使って、実際の工事現場にダムが完成した時の様子をみることができたこと。
f:id:marugaricut:20181117113828j:image

この写真ではわかりにくいですが、iPadの画面には、工事現場にダムの完成イメージが重なって映し出されています。

さて、ダムを建設する際、工事を円滑に進めるため、河川の流れを変える工事をします(転流工と言います)。

転流工とは

ダムの施工が乾いた状態で行えるよう、河川の流路を変更して流水を導くための上流仮締切、仮排水路、下流仮締切などの仮設構造物。ダム本体の施工中に必要で、本体施工に先立って建設されます。転流工によって河川の流れを変えることを転流といいます。

ダム事典[用語・解説](転流工) - ダム便覧

その上流側がこちら。凹状になっているところです。
f:id:marugaricut:20181117113801j:image

下流側。白い水しぶきが上がってる付近。
f:id:marugaricut:20181117113811j:image

堤体付近の見学の後、資材置き場などを見学しました。
f:id:marugaricut:20181117113755j:image

工事現場内では、常にヘルメット着用。
f:id:marugaricut:20181117113838j:image

コンクリートの材料になる資材が分けて置かれていました。
f:id:marugaricut:20181117113822j:image

資材置き場は将来的はダム湖に沈む場所です。仕切りや舗装などが必要最低限でシンプルだったのが印象的。改めて写真をみかえしていると、ダム湖が出来る前には地面はどのような状態にしておくのかも気になったり。
f:id:marugaricut:20181117113831j:image

右奥でダムの堤体建設に向けた作業が進んでいますが、注目したいのは手前の古びた橋です。
f:id:marugaricut:20181117113804j:image

この橋は、かつての県道39号線です。

ダム建設でダム湖の下に沈むということで、付替道が建設されて使用されています。また、ダム湖になる場所にお住まいだった人の離村も、事業のあゆみの中で行われています。

平成16年3月13日 川上ダム建設事業に伴う離村式

    6月27日 川上区(川上移転地)開村式

            (頂いたパンフレットから引用)

f:id:marugaricut:20181117113816j:image

ダムが完成してダム湖が出来るとみられなくなる場所。ダム建設で沈んでしまうもの、失われるものもあるということを再確認した時間でした。

 

ダムの建設現場を見学するのは初めての体験で、現場で働く人たちの姿勢に感銘を受けました。今後も機会をみつけて現場に多く足を運ぶようにしていきます。

参考

川上ダムホームページへようこそ

川上ダム[三重県] - ダム便覧

DamMaps - 日本全国Web地図でダムめぐり